独立FPの独白ブログ

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■定期預金金利更に上昇

みずほ銀行と中央三井信託銀行は11日、1年以上の定期預金の金利を、12日預け入れ分から年0・02〜0・05%引き上げると発表した。日本銀行が先月9日に金融の量的緩和策を解除した後で、2度目の引き上げとなる。

・・・というニュースを見て、住宅ローン金利だけ上げるわけにも行かないということかしらと邪推しつつ、でもあまり上げると、今や銀行の主力商品と化したらしい投資信託・外貨預金・変額年金・貯蓄性生命保険などの売り上げに影響するのでは、と余計なことを思いつきました。


そこで、ちょっと計算をしてみました。金利一覧で確かめると、ネット専用銀行のソニー銀行イーバンクなどは0.8%前後と1%に近づきつつあるのですが、所謂大手都銀は軒並み0.2%以下で多くが0.15%でした。

10年定期預金では0.4%でしたので100万円を定期預金に預けたら幾らになるかをこの金利で計算すると、10年後で104万円になると出ました。100万円を10年預けて殖えるのは4万円です。


大手都銀が盛んに販売している変額年金商品の多くは元本保証(或いは年金受取額最低保証)だったり、115%最低保証であり、しかも運用次第では大きく増える可能性もあるということですから、やっぱり貯金しとくよりはお得、という売りになるのでしょう。
外貨預金も3%とか4%が多いのですから、これらも同様に売れるでしょう。


と言うわけで当分の間、預金以外の色々な商品が売れることでしょう。良かったですね。