独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

■生活と資産を守るには

提携しているコンサルティング会社主催のセミナーにお客様と共に出席しました。
テーマは今年度の税制改正と不動産市場の動向です。どちらも厳しい状況変化を示唆するものでありました。


毎年なんらかの税制改正が行われますが、ここ1〜2年の改正の傾向としては明らかに税収増を狙ったものばかりで、税金を納める喜びを感じられるほどの経済的余裕の無い私などはなんとも悲しくなるばかりです。


せめて、国が本質的な財政改革に尽力してくれていることが実感できて、財政の本当の状況を把握することが出来て、その上で国民が協力要請をされているのだというようなことが見えているのなら、なんとか頑張って税金を払いましょうと言う気にもなりますが。
現実には国民は概ねバカと思われている様子で、愚民は何も知らなくていいんですと、エリートである官僚さんや2世議員さんたちから腹の中で笑われている感じがするので、そういう気持ちにはとてもなれません。


国民の半分くらいしか投投票に行かない国の住人としては大いなる無力感を覚えるしかありません。せめて実情をよく知って出来るだけの対処をするしかありません。


また、不動産市場に関しても相変わらすの怖い状況が進んでいるようです。
土地の価格が上がるところと下がるところのギャップの大きさは広がるばかりで、不動産価値の二極化はあたまに「超」がつく状況のようです。
人気の不動産投資信託(REIT)を売りぬくために、本来の価値の数倍の価格で無理やり組み込まれてしまう物件なども多く、さらに耐震偽装問題などどこまで根が深いかも知れず、本当に良い物件を見つけるのは至難のわざのようです。
このあたりは別途レポートすることにします。


今回のセミナーでつくづく思ったことは、本当の情報を探し出す努力、本当に役立つアドバイザーを持つ必要性はますます増大するだろうということです。
そして、情報リテラシー、フィナンシャルリテラシーを自ら身につけて行かなければ、財産も将来の安定も守れないだろうということです。
不安を煽る商売の片棒を担ぐべきではありませんが、少なくとも自分が知り得たことについてだけはどんどんお知らせしてゆきたいと思います。