独立FPの独白ブログ

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■民主党の党首交代〜それが何か?

いったい、それが日本の将来にとって、生活の向上にとって、社会正義にとって何の意味があるんでございましょう? 仮に小沢さんが「今度こそは私の命をかけて日本の将来のために立ち上がりましょう」と本気で登場するというのなら、かなりの期待が持てそうに思えますが、残念ながら今このタイミングで小沢さんが急に本気になるとも想像できません。


そもそも民主党っていう存在自体が、何かの寸劇の演出に過ぎなかったのではと言いたいくらいに軽い軽い存在です。民主党にはこれまで随分票を入れましたけど、あれはなんだったのでしょう。
理想に燃えて国民のために立ち上がった政治家達が、思想的に異なるそれぞれの立場からも意見を闘わし、政策論争を繰り広げ、国の平和と繁栄を目指して切磋琢磨しつつ高め合って行く、という2大政党政治などという非現実的な幻想を追ってしまった私たちにはもちろん多大な責任があるのでしょう。
しかし、そんな空想の世界をいかにもありそうなものに見せかけ続けるマスコミの責任はもっと大きいと思いますね。、いつもマスコミはそうなんですが、一般市民は何度騙されても、ついつい目の前に何度も登場するものを、現実だと思い込むクセがあるのです。


今時、民主党の党首が下りるの代わるのということより、百倍も千倍も大事なことが山ほどあるはずであります。せっかく年初から多くの問題が炙り出されていた現政権の根本的な問題点についての追求が、くだらない事件によってすっかり色褪せてしまいました。
本当にビックリするくらい見事に罠にはまりました。
実際この罪は大きいと思いますよ。本人はあまり自覚はなさそうだという話しですけれど。


まあ、ある意味で、民主党の軽さというものは、国民の意識レベルの反映であるというのが正解と私は思いますので、仕方が無いことなのでしょう。
いつもいつも言い続けていることですが、国民の半分くらいしか投票に行かないような国なんですから、政治の世界はこんなものなのです。


経済を知ることは自分の暮らしを守ること、政治を見ることは自分の権利と自由を守ること、ということが本質なのに、自分の日常に直結する大事な大事なことなのに、経済とか法律とか政治とかって、難しいことはよくわかんない、などと他人事にしてしまう国民性に問題があります。


急に思い出したこの本を今日はお奨めです。
この絵本は大学生となった我が息子たちが幼稚園入園の時(または卒業時)に幼稚園から戴いた絵本です。民主主義の根本について子供に教える絵本です。
みんなここから始めたほうが良さそうだと思うのです。




みんなの世界 (岩波の子どもの本)

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