独立FPの独白ブログ

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■預金金利が2倍にアップ!!

三菱東京UFJ銀行の先週末の発表をきっかけに、定期預金金利を引き上げる動きが金融機関に広がっている。二十日にはみずほ銀行、三井住友銀行、中央三井信託銀行なども利上げを発表。  大手銀行は不良債権処理が峠を越え、収益が急回復。二〇〇六年三月期の連結最終利益は、過去に積み立てていた引当金の戻り益も上積みされるため、空前の好業績となる見通しだ。  日銀の量的緩和政策の解除に伴い、市場の長期金利が上昇傾向にあるためで、顧客に利益を還元することで「もうけ過ぎ批判」をかわす狙いもある。

・・・ということだそうです。
預金金利引き上げの内容を見てみると、0.04%から0.08%にアップ、といった感じです。
100万円に対する利息が400円だったのが800円になるのです。
2倍にアップといいますが、0.04%アップしただけのことで、金利引き上げなどと言うのもおこがましいような相変らずの超低金利としか私は感じませんが・・・。


預金金利は低いままの方が、外貨預金、投資信託、変額年金、など相対的に魅力的に見える預金以外の商品を販売しやすいでしょう。低いものでも2%、高いものでは5%程度になるこれらの預金外商品の販売手数料の収入が、銀行の収益アップに大きく貢献しているそうです。


しかし、銀行も別に公共事業なのではなく普通にご商売なわけですから徹底して利益を追求するのは当たり前なのです。まして、金融業界はアメリカが構造改革と称して次々と押し付けてくる市場開放の波をもろにかぶる業界でもあります、少しでも利益を蓄えて、ハゲタカの襲来に備えるべく体力強化を図っているのでしょう。