独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

■上っ面だけ見ることのつまらなさ

今日のニュースの目玉はガセネタメールお詫び会見。
この事件で今のところ最もアク運の強さを実感しているのは小泉さんでしょう。
年明け早々から、「無理やり改革」政策への逆風とも言える事件や事故やスキャンダルが相次ぎ、やはり無理が祟ったかと思った途端に、まるで民主党のほうが悪行を働いたかの様な印象すら残しそうな事態となりました。


これだけタイミングがいいと、このガセネタ事件のそのまたウラがあるんではないかなどと考えてしまいます。いつものとおり真相は闇の中です。ウラがなくなっては政治にはならぬと私は思うので、まあそれはいいのですが。


そもそも勝負というものは、今、目に見えていることそのものよりも、むしろ見えないところでの動き、水面下の交渉、事前の準備などこそが決め手になると心得るべきでしょう。


なんとかロスタイムで追いついたサッカー日本代表の試合でも、そんなことを考えました。
ニュースなどで試合結果を伝える映像はいつもゴールシーンばかりです。
よくてもせいぜい、シュートの一つ前のセンタリングまで遡る程度です。
ほんの数秒、長くても20秒程度のことなのですから、相手のボールを奪ってからのパス、ドリブル、フェイント、センタリングといった流れをある程度見せるべきでしょう。


中盤でパス交換しながら前線のパスの出し先を探している間に、相手のペナルティエリア付近でFWの選手がスペースを作リ出すためにくるくると走り回ったり、ディフェンスの選手と位置取りの争いをしている状況は、ニュースに限らず中継であってもテレビには映りません。

ディフェンス4人の息がぴたり揃ってラインを上げたオフサイドトラップが、相手のチャンスを摘み取ったシーンも、ボールから離れている場合には、例え現場で観戦していても見逃し勝ちです。そういうシーンを拾って紹介できるのがテレビのメリットのはずです。

サッカーがチームプレイである以上、その観戦の醍醐味は各ポジションでの様々な動きの積み重ね、高度な連携の技術を見ることです。
マスコミはスポーツの本当の面白さをもっと伝える努力をして頂きたいとつくづく思います。


ゴールシーンの瞬間しか紹介しない、パスの連鎖より選手の顔のアップを優先するようなやり方をしている限り、日本のスポーツファンのレベルは上がらないでしょう。
そういうことも、このたびのトリノオリンピックの結果と無縁ではないと思えますし、なにか表層のことにばかり目が向いていて、ものごとの深いところを見たり考えたりしない風潮と繋がっているように思えてならないのですが。