独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

■デンマーク事件の不快

フランスの週刊紙が新たな風刺画掲載
イスラム教の預言者・ムハンマドの風刺画を巡り、各地で抗議行動が起きている中、フランスの漫画週刊紙「シャルリー・エブド」がこの問題を特集し、多数のムハンマドの風刺画を掲載したらしいです。
新たな風刺画を掲載したり一連の騒動のきっかけとなった風刺画なども改めて取り上げて、この特集号はいつもの3倍近い40万部を売り上げたということです。


シラク大統領も非難したと言うこの事態は、マスコミの実態を表す分かりやすい出来事ですね。この週刊誌がどのような性格のものかは定かではありませんが、要するに売れればよいということなのでしょう。

どんなに社会的に人道的に問題があろうとも、国際関係への悪影響が予測されようとも、最終的には「言論の自由」と「国民の知る権利」などを楯に居直るのでしょう。
またはあとで丁寧に謝罪するつもりかもしれませんが、いづれにせよ、売れるものは売れるのであって、やったもの勝ちとなるのです。
だって、買う人が沢山いるんですからね。


昨年、ライブドアの堀江氏がTBS買収計画騒動の際に、報道するニュースは受け手の側が見たいと思うものを選んで出せばよい、などと狂気の沙汰とも言える暴言を吐いていましたが、そういうことを許すと、今回のフランスの漫画週刊誌のようなものが続出する事態となるのでしょう。


ただ単に売り上げを上げたいだけでなく、国民の異文化に対する差別意識に媚びるという意味さえあったのかも知れません。なんだかんだと言っても、白色人種と言われる人達の中には有色人種を見下げる意識が少なからず巣食っているに違いないと思うので、黄色人種であるらしい(どこが黄色なのか、よく分かりませんが)私としても、どうにも嫌な感じが残る今回のデンマーク事件です。


ちなみに私は、権力者の悪行を暴くことよりも、芸能人のゴシップを作り上げることばかりに熱中する日本の写真週刊誌各誌は「本当は見てみたいけれど、買わないようにガマン」しています。ひとの弱みに付け込む感じがいやらしいからです。
しかし、写真を撮られる側が、実はかえって知名度アップになるので「おいしい」などという場合もあるらしいので、本当は買ってあげたほうが良いのかもしれませんが。・・・世の中は複雑です・・・。



http://news.tbs.co.jp/headline/tbs_headline3222440.html