独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

■松岡圭祐にはまるかも

ここ3〜4年は国内のミステリばかりを読んでいます。FP情報関連の本と、30年遅れで目覚めた政治や国際関係などのお勉強のために読む社会科学関連本や新書を除くとほぼ90%はミステリ小説ばかりです。


昨年前半には、それまで全く知らなかった森博嗣氏のS&Mシリーズ、「すべてがFになる」から「有限と極小のパン」までの長編10作品を続けて読んでしまいました。
(SはサイカワのSでMは萌絵のMであります・・・念のため。)
同じ作家の作品ばかり10冊も続けて読むというのは、中学高校時代のクリスティや筒井康隆以来無かったことです。(カムイ伝とかのコミックは別として)


色々な小説世界を経験したいという欲求も勿論あるのですが、なにか非常に魅力的で独創的な特異な世界のその雰囲気にしばらく浸り続けていたいという妙な期待があり、続けて読みたくなる、のめり込みたくなる作家を探す癖が少しついてしまった気がします。


私はさほど熱烈なる読書家ではなく、基本的に手軽に且つお手頃価格で読める文庫しか読みませんので、評判の新刊本が出ても、2〜3年は遅れて文庫になってから読むのです。
森博嗣氏のS&Mシリーズなどは第一シリーズの10冊は既にすべて文庫になっていましたから、読みたいと思ったらすぐに次ぎの作品を読むことが出来て、精神衛生上まことに結構でした。
マンガですが浦沢直樹の「20世紀少年」などのように現在連載中の作品に手を出してしまうと、早く次が読みたいのにーーーと前のめりになってしまって大変に疲れます。待ち遠しいというよりも、ストレスが溜まります。


さて近頃少々はまりつつあるのは、数年前から映画化やTVドラマ化されてかなり有名になっていたらしい松岡圭祐の、心理カウンセラーが活躍する小説群です。
「催眠」というデビュー作から「千里眼」へ、そして「後催眠」と続けて読み、今日は「カウンセラー」を買ってきてしまいました。
ここ数年ちょっとした心理学ブームということもあってか、相当に売れているようです。


同じように心理カウンセリングや催眠療法などを扱っていても、フレイバーのまるで違う世界を作っていて、「千里眼」と「後催眠」を続けて読むと、この作家は結構上手い人なんだろうと思えます。
「千里眼」シリーズの第2作と第3作までもいつでも読めるように既に購入済みなのですが、どうやら、この作家の本は10冊くらいは超えそうな気配となっています。
さあ、今から読み始める「カウンセラー」の展開が楽しみです。


読んで見る人はやはりデビュー作「催眠」からどうぞ。


催眠―Hypnosis (小学館文庫)

催眠―Hypnosis (小学館文庫)