独立FPの独白ブログ

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■手術給付金の色々

毎日新聞広告やテレビCMなどが溢れていて大流行といった感のある「医療保険」ですが、せっかく加入していても保障内容をよく把握していないと、受け取るべき給付金ももらえないということにもなりかねません。


ケガなどで入院ではなく通院のみで治療した場合に、多くの医療保険では給付を受けられません。 そうした体験のある人が例えば軽易な手術を入院無しで受けた場合には、入院無しなのでどうせ何も受け取れないと思い込んでしまう可能性は低くないでしょう。
5日以上入院しないと入院給付対象とならないタイプの医療保険もまだ多いので、そうした保険の加入者にも同様のことが起こりえるでしょう。


ところが、ほとんどの医療保険は、入院の有無に関わらず、所定の手術をしたら手術給付金だけを受け取れるのです。

  • 胃カメラで検査をしていたら胃の中にポリープが見つかって、念のために取りましょうということになり、ファイバースコープによる切除を行ったといった場合など、あまりに簡単に済んでしまったような手術であっても手術給付の対象になる場合があります。
  • ガン治療におけるエックス線治療は一定量以上の放射線量になると「1回の手術」と見なして手術給付が支払われる場合があります。
  • 一般に虫歯など歯の治療は医療保険の対象外ですが、歯の治療から発展して顎の関節にまで及んだ手術などになると手術給付の対象になります。


保険金は出ないだろうと思い込んでいて請求をしなければ契約者はせっかくの権利を放棄したことになりますし、保険会社も後々、不払い問題などでイメージダウンにもなり、決して良いことではありません。


自分の入っている保険の保障対象を十分に確実に把握しているひとなど、私の経験ではほとんどいないのが現状です。なにかあったらすぐに相談できる保険担当者を持っていることは、こうした意味でも重要なことではないでしょうか。


担当者が必ずしもこうしたことの詳細を把握している保証がないことも付け加えておきます。 担当者が出ないと言ったのだが実際は保障範囲だったというクレームの実例を私はいくつか知っています。