独立FPの独白ブログ

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■生命保険と誕生日

誕生日を数日後に控えた契約者から追加加入のご依頼がありました。
大手生保などでは6ヶ月区切りで年齢計算をする会社もありますので、次の誕生日まで6ヶ月未満となった時期には実際より一歳上の年齢で保険料が決まります。


しかし、多くの外資系、元外資系、損保系生保では誕生日直前まで実際の年齢で加入できます。変額保険や積立利率変動タイプの保険では誕生日の月の前月まで、そのほかの保険種類なら前日までに全ての手続きが完了すれば現年齢で計算されます。こうした規定が外資系、損保系にあるのは、後発企業がアドバンテージをアピールするために作ったのかなと想像しますが、普通の庶民感覚ではどちらかと言えばこの方が当然という気もします。


誕生日前日の営業日までに初月分の保険料を振り込んで(または現金で支払い)、申込書と告知書(場合によっては医師の診察)などを揃える必要があります。代理店としてもちょっとしたミスがあれば大きなご迷惑をお掛けすることになるので、プレッシャーが掛かります。


しかし、誕生日で保険料がアップしてしまうからと言って、内容をよく吟味もせずに慌てて保険に加入してしまうと、長期的にはデメリットの方が大きくなるかも知れません。
実は、誕生日を超えてしまったからといって、それほど大きな損失になるとも限りません。


保険営業の世界には「誕生日クロージング」という言葉もあり、このことで決断を促そうとというセールステクニックのひとつにもなっています。
やはり決定は冷静に自分の感性を重要視しましょう。