元日は実家へ行き、その夜帰宅途中には初詣、2日はお札と破魔矢を頂くために最寄の神社に行ったり、なんとなくテレビ、スターウオーズ観賞などに明け暮れ、結果としてあらためて音楽を聴くのは今日が初めてとなってしまったのです。
今年初めてだとなると、さて何を聴こうかと少しあらたまって思案をしたものです。
新春早々に初めて聴くクラシックはやはり明るくゆったりとした気分になれるのが良いと考えて選んだのは、昨年末に買った「カール・ベーム指揮、ウイーンフィル(VPO)のベートーヴェンの交響曲第6番でした。(田園交響曲〜12月16日にCD紹介してます)
鳥がさえずり、木立が風に揺られ、嵐が過ぎることもあり、ゆったりと流れる川があるという、豊かな田園の中に身を置く清々しさをこの曲は感じさせてくれる、ベートーヴェンでは最も平和的な曲(というか異色ともいえる曲)ではないでしょうか。
この曲のベスト盤としては多くのクラシックお奨め本で「ブルーノ・ワルター&コロンビア交響楽団」のディスクが推薦されています。私も田園の最初の1枚は素直にそれを買ってきて、素直に聞いておりますし、2枚目に買ってきたモントウ&VPOもよく聴きます。
しかし、このベーム&VPOの1971年の録音はなんだかとっても良いと思います。
正月最初にこの曲を聴いたのは正解だったと、今年の年末にゆったりと思い起こすことの出来るような、ゆとりある、しかも充実感の溢れる1年にしたいと思うのです。
さて、大変に多くの作曲家がいるし曲の数も多いし、さらに多くの演奏家達が沢山の録音を残しているのが交響曲です。だれのどの交響曲をどの演奏で聴こうかしらとお悩みの諸兄にはこの本をお奨めします。私は、ほぼ全てのページに目を通しましたし、次に何を買うかを検討する際に、必ず読んでいる、ガイド本なのです。
私が読んでいるのですから、クラシック初心者でも問題ありません。
食わず嫌いのクラシックファン候補者にもお奨めいたします。
- 作者: 福島章恭
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2005/03
- メディア: 単行本
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