独立FPの独白ブログ

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■コンサルタント

構造計算偽装事件で設計士とともに主人公として浮かび上がってきているコンサルタント会社があります。このコンサルタント会社は、事件発覚当初のTV取材などに対しては構造計算などについては素人で、関わることなど無いと釈明していました。


しかし、実は積極的に構造設計にまで関わることのできるプロフェッショナルであることを強調した会社PRビデオが流出。 我々に任せれば非常に安いコストで儲かる建物を建ててみせる・・・というような乗りですね。


世の中にこれほど訳の分からん商売もないのではと思うほど、「コンサルタント」という人達の職業的位置づけは曖昧であり不可思議であり正体不明です。
節税コンサルタントと称して「脱税」または「限りなく脱税に近い節税」を指南する税理士または税理士もどきが、税法違反に問われた事件は数知れずあります。
経営コンサルタントと称している「単なる総会屋」はうようよしています。
コンサルタントと言う名目で、実は何でもできてしまうような雰囲気ですらあります。


コンサルタントという用語は「ごろつき」の英訳ではないかと思ってしまうほどに、怪しげなコンサルタントがあらゆる業界内をうろついています。
実は、私もライフプランや保険、投資のコンサルタントを標榜しています。一体、人々にはどんな風に映っているのか、急に知りたくなりました。
「生命保険コンサルタント」・・・・ううむ、実に怪しげですね。


本当のプロが育っていないからこそ、ごろつきみたいな連中がはびこるというのはどの業界でも共通しています。本物の金融マンがいない金融業界、本当のプロのいない保険業界、本物のアドバイザーがいない証券業界、「○○もどき」がはびこるのを防ぐ方法はただひとつ、利用者が、消費者が本物しか相手にしないだけの見識を持つことです。


買い物をする時は本物、偽者を見極める見識をもってからにするべきなのでしょう。
金融商品も不動産もガスファンヒーターも乾燥機も自家用車も牛肉も・・・何もかもです。本当に厄介な時代なのであります。