独立FPの独白ブログ

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■誠実とはなんと虚しい響き・・

今朝のウオーキング中に久し振りにビリー・ジョエルの「オネスティ」を聞いたのですが、何故か涙が出ました。私が妻と結婚する前にプレゼントした何本かのカセットテープのなかに、ビリー・ジョエルはありましたし、結婚披露宴の新郎新婦入場の際に会場に頼んで流してもらったのがこの「オネスティ」でした。
数年前に、まるでペリーメイスンかアイアンサイドのように巨漢となり、若い頃の面影がかなり薄くなったビリー・ジョエルをTVで観たときはちょっとぶっ飛んでしまいましたね。
25年前に大好きだったこの曲は今も私の生涯ベストテンにランクインしそうです。


〜 〜
Honesty is such a lonely word.
Everyone is so untrue.
Honesty is hardly ever heard.
And mostly what I need from you.


「誠実」〜なんて寂しい響きの言葉だろう
誰もがとても不誠実なこの世の中では
「誠実」〜ほとんど耳にすることもない
だから、それこそ、僕が君に求めているものなんだ


この詩は、近頃の日本人の心にはかなりグサリと来るものを持っていそうな気がします。
アメリカでの社会の動きなどは10年〜20年ほど遅れて日本にやって来るという説がありますが、若き天才がこの歌を唄った頃のアメリカ社会の病根のようなものが、今まさに日本に現われているように思います。不安感、閉塞感、虚無感のような感覚が人々の心を覆っている今の日本人のこころの中には、信じていたはずの人間同士の思いやりや、誠実さなどがどんどん失われていくことへの懸念や恐怖心が満ちていると思います。


あの頃、単純に若さゆえのロマンティシズムの感覚で感動したこの曲から、今ではなにかもっと複雑な、もっと悲しい、苛立ちのようなものの混じった思いを抱いてしまうのです。
純粋な若者だからこそ敏感に感じた寂しさや虚しさを、すれた大人であるはずのいい年のオッサンですら感じてしまうほどに、日本人の心は寂しさに満ちているのでしょうか。


誠実さの溢れる社会に戻すためには、それぞれが各々の現場で実践する以外には方法はないでしょう。ちょっと文章になっていませんね。どうも、表現力がかなり不足しているようですが、まあ、今日はこのへんでやめておきましょう。


私が最近買ったのはこのベストCDです。

ビリー・ザ・ベスト

ビリー・ザ・ベスト