独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

ちょっと珍しい出来事

今日は先月7日にバーゲンで注文したイージーオーダー・スーツが仕上がる日だったので、受取りに行きました。 引渡しカウンターには誰もおらず、係りの人が来るまで待っていたのですが、いつまで待っても来そうもないので、レジの人にひと言声を掛けましたところ、おそらく5分くらい経過してようやく店員さんがやって来ました。


お待たせしました、と言ってカウンターの中に入っていったそのおばさんが暫くたって出てくると、「○○さん、今日の納品って全部ここにあるのかなあ」などと他の店員さんに相談しています。 見つからないのです。 それから何かを話していた彼女は別の場所に品物を探しに行った様子です。その後10分か20分くらい、あっちこっちうろうろするおばさんを観察しつつひたすら待っておりましたところ、とうとう胸にマネージャーの名札をつけたお兄さんがやって来て、申し訳ありませんが見つかりません、と言うのです。


ちょっと数が多くて混乱しているようですので、もう少し調べまして、こちらからお届けするということでよろしいでしょうか。 よろしいも何も無いものは無いのであってしょうがないので、携帯の番号を告げて店を出たのが入店から約35分後でありました。さあて、そのあとどうなったと思いますか?


約3時間ほどのちに、さっきのマネージャ氏から携帯に電話があって報告された内容はというと・・・・、「誠に申し訳ございませんが、伝票を追跡調査し工場に確認しましたところ、実は・・正直にお話ししますが、お客様のご注文のスーツは手違いでまだ作っておりませんでした。 っていうことなのでした。つまり、3時間と35分捜索しても見つからなかった私のイージーオーダー・スーツは、まだこの世に存在していなかったという訳なのです。見つかるはずが無いでしょ。


私は不思議にも「怒り」とか「悔しさ」というものはあまり感じることなく、なんだか物凄い貴重な体験をしている真っ最中、というか、なに不思議はものに突然ぶち当たってしまったというか、まあ早い話しが呆れてものの言えない状態であったと思われます。
(バーゲンでなめられたかな、という気持ちは多少ありますが)

たとえば飲み屋さんで20分前に頼んだはずの料理が来ないなどといってアタマにくることはたまにありますし、蕎麦屋の出前に「まだか」と電話すると「今出ました」といわれるなどと言う話しはよくあることですが、生地を選び、採寸をし、ポケットの数やら襟の形やら、あれこれと細かく打ち合わせて注文したスーツが、そして3週間待ったのちの引渡し日に取りに行ったら「作っておりませんでした」 なあんて言うのはまったく聞いたことも無い初めての経験であります。


まあ店名は内緒にしておきますがこのお店は全国展開をしている大手用品屋さんで、イージーオーダーのバーゲンセールは全国紙の全面広告で知ったのです。(お金掛けてます)
さて、このスーツ、今から作りはじめるのですが、通常3週間かかるところを急がせまして(当たり前です)、なんとか1週間後にはお届けさせて頂きます。ということになりましたが、感謝セールと銘打ったこのキャンペーンは、少なくとも私にとってはあまり宣伝効果は無いものになりました。


それより、もしも自分が仕事でこんなことをやってしまったらと想像すると、まことに背筋が凍る想いであります。 みなさん、気をつけましょう。
しかし、来週、本当にスーツは届くのだろうか??