独立FPの独白ブログ

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銀行に預けておくよりマシ…という選択

今日は保険料一括払いの終身保険のご契約を頂きました。
郵便局の定額貯金が満期となって500万円戻ってきたが、その預け先が無い、ということで数日前にご相談を受けたので、考えられる金融商品の選択肢をいくつかご説明をしました。


低金利は承知で定期預金や普通預金に預けておく、海外旅行などでドルなどを使う可能性があるなら外貨預金、多少のリスクを取っても良いなら投資信託、10年以上使わなくても良い資金なら元本保証の変額年金または定額の個人年金保険、或いは個人向け国債、生涯保障でもあり解約返戻金は3年経過後なら支払い保険料額に対して100%以上となる一括払い終身保険、などなどです。


後日ご夫婦で相談された後に決定したのがその一括払いの終身保険でした。
このかたの年齢は59歳であり、10年以上先に受け取り開始となる年金商品では運用期間が長過ぎるし、6年後から受け取れる年金もあるがあまりに運用利率が低すぎる、そこで3年後からは元本以上となり、その後解約返戻金が徐々に増えてゆくこの保険を、銀行にただ置いておくよりはマシとのことで選択されたのでした。


ちなみに6年後の解約返戻金は保険料に対して104%ですので、平均利回りを計算すれば0.65%なのですが、この保険は積立利率変動なので金利状況が変わってくればこれを上回る可能性があります。そして、保険ですから死亡保障、高度障害保障であり、要介護状態の保障でもあり、継続も途中の解約も自由にできるというメリットを採用された結果でした。
金融商品の選択基準の中で、柔軟性も大切な要素のひとつであることを示した事例と言えそうです。