新星堂吉祥寺店で 「タカダワタル的」 のDVDを買いました。
このDVDだけは吉祥寺店で買いたいという思いもありました。 だって渡さんなんですから。
この春に北海道で突然亡くなられた高田渡さん、彼がギターを担いで三鷹駅に向かって歩いているところに、今年2月頃に偶然すれ違った(私は車に乗っていた)ことは、私には単なる偶然とは思えません。 30数年前、高校の修学旅行で京都三条堺町のイノダっていう珈琲屋に行った時、高田さんらしきギターを抱えた青年を目撃したことも偶然とは思えないのです。
まあ、死んでしまわれた渡さんのことをどう思おうと、何を言おうと、もはや戻って来てはくれないでしょうし、時間を巻き戻す事も不可能だし、とにかくもうあの方はいないのです、この世には。
でも、このDVDをじっくり観て、渡さんはしっかりと私の心の中にいてくれるらしいことを認識できました。 どこかのブラザー軒で逢えるかも・・・・。
それにしても柄本明さんはなんという素晴らしい仕事をしてくれたのでしょう。
ここしばらく自分らしさを失い続ける日本人にとって、というより、人間らしさを放棄し続ける人間にとって、実に貴重な存在であるというように、私は高田渡をとらえていました。
だから、今、このご時世に高田渡を多くのひとに知って欲しいと思っていたのです。
そんな気分をちゃんと感じ取って、しかもそれをこんな素敵な形で残して下さった柄本さんには、本当に感謝しきれないほどのものを感じます 。やっぱり、分かる人には分かるのですね。
というわけで、このDVDは当然ながら多くに人にとっての必見映像なのです。
金なんか無くったって人間なんとかなるもんよと開きなおっている貧乏なひとにも、なんだかんだ言ったって結局人生は金次第なのよ、なんて反対方向に開き直っている成金の方々にも、タカダワタル的な生き方のヒトコマひとコマを切りとって貼りあわせて見せてくれるこの貴重な記録は、ともかく必見なのです。
私は酔っ払ってロレツの回っていない 「酒心」 を聞きながら、涙を流しながら 「高田渡だと言っては飲む」のです。 合掌、そして、乾杯。 渡さん、大好きです。
さあ、週末には「漣」 のギターフレーズでも練習しようかな・・・・・・。
タカダワタル的 memorial edition [DVD]
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2005/06/24
- メディア: DVD
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