独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

保険会社の販売チャネル

昨夜新たに立ち上げたブログを今朝確認してみると、生保会社A社さんと通販専門損保会社AH社さんのアドワーズ広告が早速掲載されていて感心しました。(この記事は某社ブログにアップしていたものを転載したものです)

私のような弱小FPのブログであっても、自己紹介のテキストに含まれた文字の傾向からテーマがマネー情報や保険情報になるだろうと予測して網を貼っておられるのですね。
というより、ブログであれ検索サイトであれ、「保険」に関連するキーワードでの検索に引っかかるあらゆるサイトに網を貼っているわけなのでしょうね。

二社ともにアメリカ巨大金融グループの一員ですが、これらの会社の広告宣伝、マスコミチャネルへの投資はまことに凄まじいものがあります。 あれだけコマーシャルを見せられ聞かされると、さすがにちょっと・・・という声を聞くことすらあるほどですね。
どのチャンネルを見ていても、どこの局を聞いていても民放以外のあらゆる放送局から毎日発信されています。 サブリミナル効果なども狙ってのことなのか、詳しくは分かりませんが、兎にも角にもこれだけの露出頻度になると、もやはどんな人も一度は見たり聞いたことがあるという状況でしょう。

私が保険の販売を行う際の基本姿勢はコンサルティング販売に徹することであり、従って、ネット販売や通販のような所謂ダイレクト販売については否定的な見方をしています。
とかく分かり難いといわれる保険の内容を、送られてきたパンフレットを読んで理解して、沢山の選択肢の存在をも確認して、自分の必要性に適合した商品を選ぶことが一体可能なのかどうか、大いに疑問だと私は思うからです。

私がこの会社(生保の方)からの代理店契約のお誘いをお断りしている理由のひとつは、この販売チャネルへの力の入れようが、私が考える保険販売の理想と大きくズレテイルと思うからなのです。
しかし、ご契約件数上、私のメイン提携先となっている保険会社が、ある日突然にこちらの金融グループの傘下に入ることになる・・・ということもあり得ないことではないのが昨今の業界の実態です。

私が損保を始めたのは住友海上という会社でしたが、2年ほど経った時それまで明らかにライバルであった三井海上と合併して三井住友海上火災保険として再出発したのです。こんなことを、10年前には誰も想像できなかったでしょう。

強烈な競争相手である同業他社が、いつ、仲間になるか分からないのですから、敵対心を持つのではなく、良いものは取り入れ、悪いと思うものは異論を唱えて、結果として切磋琢磨の積み重ねで少しでもこの業界の水準が上がり、消費者からの評判もよくなって行くようにという姿勢で、ごく微力ながらも色々と意見を発信してゆきたいと思うのです